女性建築士のブログ 普段どおりの毎日

archiasami.exblog.jp
ブログトップ

2012年 10月 30日 ( 2 )

終の信託 を観た。

久々に見ごたえのある映画だった。

女医と喘息患者の闘病と死に対する前向きな姿勢と葛藤を掘り下げた、真摯な出来になっていた。

2時間半もある長い映画だったが、ふたりの心の動きを克明に描き、地味ながらも、尊厳死問題を提起していた。

医師という大変な職業に従事する40代半ばの女性の孤独をからめあわせ、女の生き方にも触れながら、病気に立ち向かう日常を粛々と綴っている真面目さに好感が持てた。

高い学歴で手に入れた最高の職業は、高い賃金と引き換えに人の死を常に間近に見ながら精神をすり減らすことを余儀なくされる。

結婚出産という女性として最も憧れるものを捨て、一生を医療にささげる選択をした彼女の一途な心が、重篤な患者の人工呼吸器をはずすという行為におよんでしまう。

長い間のその患者との親交と、彼の家族への配慮が行き過ぎたかもしれない行為へと発展するのだ。

尊厳死か否か を観客に問う映画なのだ。

彼女の心に焦点をあわせ描かれているので、十分な同情を寄せる気持ちにはなるが、はたして人の死の時期を神以外が決めていいのか という疑問も抱く。

キリスト教では、本人さえも死の時期を決めてはいけないとされているくらいであるから、一介の医師にその権限はないのではないだろうか。

他人事であるので、こうも冷静な意見を言うことができるが、はたしてこの患者が自分の愛する父や母だったらどうなのか と考えるとき、死の間際に苦しむ父母を一刻も早くその苦しみから解放したいと、望むのであろうか・・・

わからない。

観た後に、こうもグルグルと思考を繰り広げる映画は、本当に久しぶりだ。


ホームページをご覧ください。

e0147990_1449441.jpg




zzz
[PR]
by asaasa-archi | 2012-10-30 14:51 | 映画・TV

呼び方って難しい。

ワタシの大学時代の友人は、結婚したての頃から配偶者のことを「夫」と呼んでいた。

もう30年近く前のことなので、そのころは配偶者のことを「夫」と呼ぶ女性は珍しく、人前で呼ぶ際は、たいがいは「主人」と呼んでいた時代だ。

だからワタシも、珍しい呼び方をするなぁなんて思っていたのだが、彼女なりの思いがあったようで、私はダンナの召使じゃぁないからね と言っていたような気がした。

もちろん夫は主人だが、妻は召使 などと思っていた人などはいないのだが、先進的な考え方を持っていた彼女は確固たる意思があったのだった。

ワタシは仕事柄、様々なご夫婦と出会う。

上品な奥様が多いので、彼女たちはワタシの前では配偶者のことを「主人」と古典的に呼ぶが、それは多分、そう呼んだほうが作法とか礼儀として、順当だと認識しているからだと思う。
友達同士であれば、そうかしこまった呼び方はしないであろう。

それは女性のたしなみとしては、なんら間違ってはいない。

ただ、男性は、配偶者の呼び方が、様々なのである。

最近は、奥様のことを「嫁」と呼ぶ男性が多い。

妻 などと呼ぶのは気恥ずかしい という意味あいもあるのだろう。
そこは、なんとなくわかる気もする。

mysonにいたっても、なんかの会話で「オレ、結婚しても、嫁に給料を全部渡す気はないから」とか言ったことがあった。
その内容も 「えっ!」と驚いたのだが、それ以上に将来の奥さんのことを、ずーずーしくも「嫁」と呼んだことに驚いた。

嫁じゃなくて、妻でしょ!と心の中で思ったが、そこの議論をするのもばかばかしいのでやめた。

舅や姑だったら、対外的には、娘と呼ぶわけにはいかないから嫁と呼ぶしかないのはわかるが、愛するおくさんを「嫁」呼ばわりするのは、やっぱり 変 だ。

一番好感が持てたご夫婦は、奥様はダンナの名前に「さん付け」 ご主人は奥様の名前を呼び捨て にしていた若いご夫婦だった。

50歳以上のおばさんには、これが一番好感度がある と思う。
古典的だからね。

ダブルインカムの素敵なご夫婦は、奥様はご主人のことを「ダンナ」 ご主人は奥様のことを「嫁」と呼んでいた。

奥様はご主人こことを「主人」と呼び、ご主人は奥様のことを やはり「嫁」と呼んでいたご夫婦もいた。

別に どうでもよいことで、多分親しい友達やら、二人だけになれば、違った呼び方をしてることは間違いないからだ。

昔は呼び方にもこだわりを持たなければ自分の意志を伝えられなかったが、今では、夫婦の力関係も同じくらいだから、こだわった呼び方も意味は持たない。

でも、30年も前に、ダンナのことを「夫」と呼んでいた友人のことは、尊敬する。

夫婦は違う任務を担っているが、同等だ。

ワタシには忘れられない言葉がある。

「稼いだのは彼ですが、貯めたのは私です」と言ったお客様の奥様がいた。

大学を卒業と同時に結婚したご夫婦が10年以上経って、やっと土地と家を取得されようとした時にワタシと出会ったのだが、専業主婦の彼女は、夫にだまって1000万円以上貯めていた。

感動した言葉だった。

それこそが妻の鏡!

彼女もご主人のことは「主人」ではなく「夫」と呼んでいた。
やはり20年も前に・・・



ホームページをご覧ください。

e0147990_0563553.jpg




zzz
[PR]
by asaasa-archi | 2012-10-30 00:56 | 思うこと