あまりにも寒いので、ばあさん(母)の部屋のエアコンをつけようとした時だった。
いつもならピッ!という軽快な電子音のあとにすぐに、エアコンという文明の利器が始動するはずだった。
ところが、今日に限ってなんの音もしない・・
「あれれれ・・」
ゴムでできた リモコンのスイッチボタンを何度も何度も押したが、ピッという音はなく、ボニョ~んとしたゴムの感触だけが、指先に残った。
そうか~電池がナッシング
お~電池はどこだ~
家中の戸棚をあけてやっと探し出した単4電池を入れかえた。
文明の利器のエアコンも電池なしでは、ただの「でくの棒」と化すことがわかった。
そして、リモコンのボタンをピッ! というはずのエアコンだったが、またもやボニョ=ンとゴムの感触・・・
ま・まさかリモコンが故障
ばあさんの部屋のエアコンのリモコンは故障していたのだった。
そこでワタシは棒を探し、エアコン本体のスイッチめがけて棒を突き刺した
ピッ!と音がした。
お~
考えて見ればリモコンがないエアコンは悲しい
実にマヌケである。
当然エアコンに限ったことではない。
リモコンなしの 大型TV
リモコンなしの DVDプレーヤー
それが超先端の電化製品であればあるほど、悲しい・・・
「あっ、エアコン壊れてます?」とヘルパーさんに言われるたびに、
「すみません。
この棒で突き刺してもらえますか?エアコンのスイッチめがけて・・・」