女性建築士のブログ 普段どおりの毎日

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2010年 10月 12日 ( 1 )

プリンと自画像

ワタシが小学校低学年の頃だった。
参観日から帰ってきた母が激怒した。

「な・なんなの!あの絵は!」
「・・・」

参観日にあわせて、授業で描いた絵を後ろに展示してあった。
お題は「自分の好きなもの(人)」であった。

はっきり言って、ワタシはプリンが大好きだった。だから、白い画用紙いっぱいに、皿にのったプリンを描いた。

「プ・プリンがいくら好きだからといって、何もホントに描くことはないんじゃないの!みなを見てみなさいよ!お馬さんとか、お母さんとか、海とか、ちゃんとしたもの描いてるでしょ!食べ物描いたもは、あんただけ!」

「でも、センセイが好きなものを描けと言ったよ。」
「食べ物を描くんじゃナイ!」
「なんで~」
「スケールが小さいというか、意地汚いというか・・・とにかく、食べ物はダメ!」

今考えれば、馬とか母とか、描くほうが絶対に簡単だと思う。
食べ物を描くなんて、ビミョーに難しい。
美大の課題で「餃子」か「コスモスの花」どちらか描け というのがあったとしたならば、絶対に花を選ぶよなー

言っておくが、ワタシに絵の才能はないし、当然描いたプリンも上手だったわけでもない。
奇をてらったわけでもないし、好きなもの→プリン というベクトルが働いただけだった。

センセイは純粋でいいとなぜか褒めた。

中学校1年の美術の授業で、自画像を描かされた。
絵の具18色全てつかって、極彩色の自画像が仕上がった。
シュール としか褒めようのない絵だったが、美術の先生はワタシの成績を10にした。
はっきりいって自分でも、変だと思った。

高校の美術部展に出した作品で聖母マリアが幼子を抱いた50号の油絵を描いた。
マリアの手がアメーバのように大きくて、ぐにゃぐにゃになってしまい、困ったと思っていたら、先生がきて、「このデフォルメされた手がいいぞー」と言って褒めた。

困った顔をしていたら「なんだ、わざとじゃないのか?」とセンセイが言った。
「・・・」
「いいんだ。シャガールをみろ。ヘタゆえに生きる構図もある。」
と意味不明なことを言った。(シャガールは絵がへたで有名)

もちろん、美大受験の際には、まともにデッサンの勉強はしたが、基本 水彩でも油絵でも、好き勝手にぐちゃぐちゃに描くのである。

絵というものはそういうものだと思っている。(趣味の域なので)

自邸の階段の踊り場には、ワタシが20歳くらいのときに描いた裸婦の油絵がかかっているが、例によってぐちゃぐちゃに描いてあるので、みんなワタシの若かりし頃の全身の自画像だとは、気づかない・・・

フフフ
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by asaasa-archi | 2010-10-12 00:23 | 昔の話