女性建築士のブログ 普段どおりの毎日

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2010年 10月 01日 ( 1 )

墓場鬼太郎

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TVの放映が終了して、どうしても読みたくなってアマゾンで買ってしまった。

プロフィールを見ると、水木しげるはワタシの父と同年代だった。
そこから推察すると、長女は多分ワタシと同年代という感じになる。
もちろん、それが、何だということだが、彼が生きた背景が割りと身近に感じることができると思った。

これを読んでいると、納戸の奥にしまってある古い柳行李(やなぎごうり)をあけると、ナフタリンの匂いがプンとした、昭和の頃を思い出した。
それは、TVはもちろんモノクロで小さな箱のような形をしていて、母の鏡台にかけてあったような布でいつも覆われていて、テレビをみるときにはその前垂れのような布をあげていた そんな時代の話だ。

風呂はバランス釜で、入るときには、「ここを触ると大火傷をするから、絶対に触らないように」といわれた煙突もむき出しだった時代の話だ。

水木しげるの苦節時代はTVで放映されたため広く日本に知れ渡ったが、墓場鬼太郎を当時の貸本マンガで見た人は少ないであろう。
ゲゲゲの鬼太郎はワタシもよく知っているが、その原点を読めて納得した。

彼は本当に墓場やら、幽霊やら妖怪が好きだということがわかった。
ストーリーは多少 はしょった 感じはしたが、目玉オヤジがどうして目玉だけになったのかわかっただけでもすっきりした。

鬼太郎は孤児で生まれ、死んでいった幽霊族の父の目玉だけが、孤児となった鬼太郎を案ずるあまり、生命体となったのだ。
考えれば、なんとも涙ぐましい親の愛だろう。

鬼太郎を6歳まで育てたサラリーマンとその母を地獄おくりするとこなどは、昔らしくて いい。
偽善ぽくなくていい。
今のマンガのように、登場人物ひとりひとりの性格をきっちり描くことはなく、理不尽さや、不可解感をそのまま残すところは、なんだモノクロ世界で、いい。
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by asaasa-archi | 2010-10-01 23:49 | 読書