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陽気なタクシードライバー

スペインのタクシー料金は安い。
初乗りで確か2.5ユーロ(300円くらい)だったと思う。

だから、今回の旅行では、バルセロナ市内なので、全てタクシーで移動した。

バルセロナ市内の道は広い道ばかりではなく、車1台分の巾しかないような石畳の道もけっこうある。
それにヨーロッパ特有の 道路の両側にずらっと駐車 状態が多いので、道幅は狭くなってしまう。

にもかかわらず、車のスピードは速く、歩行者も赤信号でも車がこなければ道路を横断するし、交通事情は日本人にとっては、かなり驚くべき状況だった。

最終日にバルセロナ北部の グエル公園から、南部のヨットハーバーまでタクシーに乗った。

運転手さんは、ジャン・レノ似のイイ男だった。
しかも陽気で、スペイン語はわからないと言っているわたし達に、バンバン、スペイン語で話しかけてきた。

すごいスピードでグエル公園の丘から下り、石畳の脇道にはいったところで、前方に道幅いっぱいに駐車し荷物を降ろしているトラックがみえた。

ジャンレノは、クラクションをしつこく鳴らしながらトラック後方につけ、すかさず車を降り、荷物を降ろしているトラックドライバーにむかって文句を言い始めた。
すごい剣幕だ。

トラックドライバーも、それほど恐縮していない感じがスペイン風だ。

しこたま文句を言い終わったころ、トラックが動き出した。
ところが、道幅が狭く、トラックドライバーの運転が下手で、右折、左折の際、何回も切り返しをしていた。

ジャンレノはその間も、車の中でさんざん文句を言いっぱなしだった。
幸いにも、スペイン語がわからないわたし達は、文句の内容までは把握しなかった。

ようやくトラックともお別れして、広い道をジャンレノはビュンビュン飛ばしていた。
キャーキャー叫ぶわたし達が喜んでいると思ったのかもしれない。
車のスピードはどんどん加速した。

「ヤポンか?」
と聞いてきたので、そうだ と答えると、
「オレは日本のことならなんでも知っているゾ」
 と言った。

「ヤマハ! ホンダ!(このふたつは工場がバルセロナにある) トヨタ!ニッサン!ミツビシ!」

全部、車だろ!と思ったが、続けて「オレは日本人全て 大好きだ!」と言ったので、好感度はアップした。

南下する間に、ピカソ美術館やらカタルーニャ音楽堂近くを通過したので、ジャンレノは運転中にもかかわらず、後部座席を振り返り、説明しだした。

説明はいいから、前をむいて運転してくれ!

と言いたかったが、込入ったスペイン語を話せないわたし達はただただひきつった顔でジャンレノをみつめていた。

やがてヨットハーバーに着くと 料金は13ユーロになっていた。
日本だったら、このくらいの料金は珍しくないが、ここでは高額だったのであろう。

ジャンレノはすかさず、料金が多いのは遠かったせいだ と言い、オレは料金がなるべくかからないように、バンバン飛ばしたゼ とも言った。

20ユーロだして、お釣が7ユーロだったので、5ユーロ札のみ受け取り、2ユーロコインを、サンキューとジャンレノに渡すと、彼はすごく喜んだ。

オー ビバ!!ハポン!!

陽気で飛ばし屋の彼は、ものすごく喜んでいた。


zzz
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by asaasa-archi | 2013-05-12 13:15 | 旅行