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女性建築士のブログ 普段どおりの毎日

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階段のお話

図面を只今、描きまくっているワタシです。

だから、またまた建築のお話をしますー

階段について

幼稚園の入試でありそうな問題で、「仲間はずれはどれ?」みたいなの
階段って、この 仲間はずれ にあたると思っている。

建築が三次元の空間の単一の配列だとすると、この階段は唯一階層をつなぐモノである。
階層をつなぐ大きな役割を持っている。

だから階段廻りは必ず吹抜になる。
住宅を設計する上で最大のデザインポイントなのだ。

ワタシはお客様にこれを熱く語り、最高のデザインを提案したい。
スチールのストリップ階段が一番好きだ。

螺旋でも、ストレートでも良いが、スチールの部材を最大限に小さくすることが大事だ。
部材は女性を同じで、華奢なほど美しい。

だから、お金があるお客様の場合は、必ず階段だけ構造計算を構造専門家に依頼する。
そうすると、計算で裏づけされた、華奢な美しい階段ができあがる。

自画自賛するが、それはもう美しい。

細い丸鋼がうねり、それで木の段板を受ける。
軽快な波のような支持鋼だ。

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側面からみると

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正面からみると

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裏側

階段のお話_e0147990_0502351.jpg


設計中の家はこれをアレンジして、ゆったりした階段にする。
隣のスチールの柱はない。

鉄筋コンクリート造であれば、壁からキャントレバーででてくる踏み板のみの階段が可能であるが、木造の場合は、そういうアクロバットな階段は至難の業なのだ。

だから、一流の構造専門家に頼む。
こういう感じ ってスケッチしただけで、いとも簡単に(いやいや決して簡単ではないのだが)やりとげてくれる。
ワタシのような意匠の建築士にとってはありがたいパートナーだ。

報酬も決して安くない。
でも、その何十倍の成果はある。

あー階段っていいなぁ・・

いくらでも美しくなる。

そう、階段フェチです。

ワタシ・・・



ホームページをご覧ください。

これも計算してつくったキャントレバーの階段です。
階段のお話_e0147990_055084.jpg

by asaasa-archi | 2013-02-11 00:56 | お仕事