女性建築士のブログ 普段どおりの毎日

archiasami.exblog.jp
ブログトップ

映画 「存在の耐えられない軽さ」

パスポートを手にするときに、いつもこの映画を思い出す。

社会主義時代のチェコを舞台にした同名の原作をもつ映画だ。

若い頃に見たのだが、ハリウッド映画にはない、独特のフランス風の退廃的なムードが漂っていたような覚えがある。
難解な映画だったかもしれない。

映画の舞台となる1968年頃のチェコは、激動の年なのである。
スターリンの死以降 民主化が進み「プラハの春」を迎えるのだが、それに反対するソ連軍がチェコに進攻し、再び長い冬になっていく まさにそのときのお話である。

主人公の医師マシュが、ソ連軍の進攻に備え、妻とジュネーブに逃げるのだが、妻が再びチェコに戻る決意をする。
戻れば、再び医師という職業に戻ることはできないことは明白であったが、自国を捨てることができないという妻の意思に従ったのだった。

陸路、チェコに入る国境の検問所にソ連軍の兵士が検閲をしている。
兵士がパスポートを見せろ といい 自分のパスポートを差し出すと、兵士はそれを没収してしまう。

彼はもうどこの国にも行くことができなくなった瞬間なのだった。

この場面がもう何十年も頭の片隅から離れずにいる。

パスポートを没収されるという恐怖が若いワタシにも伝わっていた。

映画の印象はここが一番大きかったのだろう。

素晴らしい映画なので、もう一度見てみたい気がするが、やはりこの場面をみるのが怖い。

自分の赤いパスポートを見るたびに、未だに マシュのこわばった顔がでてくるのだ。




ホームページを見てね。リニューアルしたよ。

e0147990_15115480.jpg





zzz
[PR]
by asaasa-archi | 2013-02-06 15:12 | 映画・TV