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お婿はつらいよ の話

何十年も住宅設計のお仕事をしているので、たくさんのご夫婦やご家族と出会った。

家の設計をするということは、そのご家庭のことを知りえないとできないという事情がある。
年収 家族構成、趣味嗜好、考え方はもちろんのこと、夫婦(家族)の力関係までわかってしまう場合がほとんどである。

職業上それを他言してはいけないのであるが、もう何十年も昔のことであるので、ちょっとオモシロイ話をしよう。

題して「お婿はつらいよ」である。

最近は減ったが、ちょっと前までは二世帯住宅全盛期があった。
お嫁さん同居の場合は、キッチン、バス、トイレは当然別で、電気メーター、ガスメーターも別個が断然多いが、お婿さんとかマスオさんの場合は、一緒にすることも多かった。

もちろんこの場合はマスオさんが、おとなしい性格でなおかつ年収が低いことが条件だ。
まぁ嫁さんの親と同居するのを承諾するようなオトコであるので、おとなしい以外の性格は考えられないと言えばそのとおりである。

打ち合わせは、お嫁さんの両親、お嫁さん、マスオさんの4人で進めていくが、このマスオ、一言も言葉を発せない。
マスオ以外の三人、特にお母様、お嫁さんの二人の意見で全て決まっていくのだった。

多少気を使って、お嫁さんが、マスオに「これ、どう?アナタが決めて!」と話しかけるのだが、そこの箇所は本当にどーでもいいトコで、重要なことは基本的に三人で決めていく。

心底、同情した。
かわいそうの極みだ。

コイツ、去勢されてんのか?ともいじりたくなるくらい・・・

ワタシは一人っ子だったので、お婿さんに来てくれる人もいなければ、世の中困るんだよねと思っているが、こういう場面に何回も遭遇すると、やっぱ、婿(マスオ)はつらいなぁ・・と思う。

男の世界は、収入や持っているものの額で発言権が変わってくる。
土地はお嫁さんのお父様所有、頭金もお父様がそうとう出すので、マスオの立場は弱くなる。
それでも、何千万円のローンはマスオが払っていくのだが、家付き娘の態度は、ドデカイ。

何十回の打ち合わせで、彼の言葉を聴いたのは、数回だけだった。

マスオよ!

自分で土地を買い、自分の甲斐性で家を建てろ!

あれじゃぁ、夫婦喧嘩して、出て行くのは、君だ。
間違いなく、君だ。

と、ワタシは何回も心の中で、叫んだ。


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zzz
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by asaasa-archi | 2013-02-05 00:54 | お仕事