女性建築士のブログ 普段どおりの毎日

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子供に送る言葉

ワタシはmysonが、故意に2.3年次に単位を落としたのは、ただ単に部活にあけくれ、怠惰な大学生活におぼれていたとは、思えないのだ。

それは、彼なりの苦悩があったのではないかと推測する。

今の子供をとりまく受験環境は、ただひたすら1本の道で、偏差値という縦に並んだ順列のみしか存在しないという現実がある。
高校にはいると、その偏差値は次第に重くのしかかり、偏差値が高いものから、希望の大学を選択できるというしくみになっている。

一番いい偏差値の子供は国立大学医学部や、東大京大等の選択肢を与えられ、次に、早慶、その次はマーチという具合である。
この偏差値によって大学が決まり、そして、大手企業への就職切符も手に入るというしくみである。

上位大学でないと、そのプラチナ切符は手に入れることは困難なのである。

だから、みな高校になると、子供も親もその偏差値という序列のなかでいかに、上位に食い込むかに必死になる。(特に親はね。)
なぜなら、子供にできるだけ豊かな人生を歩ませたいという親心が根底にあるからだ。

ワタシは幸いなことに、こういう早慶マーチという序列から、離れた、美大という選択をした。
美大を目指すということであれば、偏差値はほとんど関係なく、ひたすら実技の腕を磨けばいいからだ。
(芸大はちょっと違うけどね。)

だから、mysonの受験戦争にはいるまでは、いかに早稲田や慶應にはいるのが大変かということを全く知らなかったのである。

mysonは美術や音楽や体育といった特技はなかったので、大多数がいく、偏差値競争の渦に巻き込まれていった。
若く真面目なmysonは、部活もやりながら必死に勉強にいそしんでいた。
なるべく上位の序列になりたかったのである。

マーチレベルの大学は撃沈したが、その次の序列の属する成城大学に入ることが出来た。
成城大学は、少人数で面倒見が良い大学で、ワタシは本当に良かったと思っている。
生徒もみな、育ちの良いおっとりとした学生が多い。

が、mysonはそうでなかったのだと思う。
破れた受験戦争を引きずって、その枠組から離脱したくなったのではないだろうか。

人生経験豊富な、親からすれば、マーチであろうが、成城大学であろうが、人生においてそう大差はなく、今いる場所で精一杯勉強することが大事だとわかるが、若いmysonには、はたせなかった希望が転じて、偏差値で左右されない場所に行きたくなったのではないだろうか。

その場所は多分まだわからない。
方向も見えない。
今まで歩んできた偏差値という序列から逸脱したいのだけかもしれない。

そう理論付けたら、その気持ちはすごく、理解できる。
ワタシもmysonなら、そう思ったかもしれない。

彼は悩んでいるのだ。

それならば、大いに悩め!

ゆっくり悩め!

時間はたっぷりある!

たった1度のキミの人生だ。

後悔しないように、やるがいい。

そうやって、みな大人になっていくからだ。
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by asaasa-archi | 2012-09-02 11:31 | my son