女性建築士のブログ 普段どおりの毎日

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お金のはなし

家を建てるのは、一生一代の大仕事である。

だから、その際には注意しなければならない大事なことがいくつかある。
そのなかで、お金のこと(資金計画)は最も重要なことのひとつである。

中高年になって建替えるような2回目の方は自費で建てるかたも多いし、もうおおかた子育ても終盤に近いので、それほど費用で心配はないが、30代で初めて建てる方はじっくりと資金計画を練る必要がある。

30代の若さで全て自費で建てる方はまずない。
親からたくさんの資金援助があれば別だが、夫婦で力をあわせて自分たちでお金を返していくのが通常である。

借金であることを忘れないでほしい。
利子もかかれば、月々の払いを返せなければ家をとられてしまうのだ。

返済におわれて日々のレジャーもできなくなったり、子供の教育資金だって別枠で貯めなければ、さらに奨学金という借金を背負うことになる。

返済が終わる頃にはもう定年で、老後の資金だって、その間に貯めなければならないのだ。

借金を完済して事実上初めて自分のものになる。
つまりは返済時は自分のものであって自分のものでない家なのだ。

設計事務所に設計を依頼する方は比較的裕福な方が多い。

裕福というのは、貯金がたくさんあるという意味ではなく、公務員でお給料はさほど多くないが、安定している方、大企業に勤めている方、奥様が正社員で男性と同じくらいのお給料を得ている方(ダブルインカム)とかだ。

設計事務所に頼むと高くなる と思っているからだ。

つくづく思うがこれはおおきな間違いだ。
有名ハウスメーカーのほうが、はるかに高い。

詳しく言うと、有名ハウスメーカーは一様に高いが、設計事務所で建てた家は高い家もできるし、普通から安めの家もできるというべきかもしれない。
つまりは、お客様の予算に応じた家を建てる ということである。

ただし、安い家といっても限界はある。
激安ローコスト住宅のような金額はできない。

でも、普通に工務店やハウスメーカーで建てようかと思っているくらいの方であれば、大丈夫である。

ワタシはお客様に価値観を整理してもらうことから始める。

どういう家を建てたいか ということをはっきりと自覚してからでないと、話し合っていくうちに、お客様が自分たちがいったいどんな家を建てたいのかがわからなくなってしまうからだ。

世の中は情報が氾濫している。
価値観を自覚しないと、情報に翻弄されることは火を見るよりも明らかなのだ。

価値観が構築できれば、もうそれに沿って、いるものと要らないを自分で取捨選択できるようになる。
価値観をさがすには、具体的なことは一切考えないようにするほうが速い。

様々なハウスメーカー巡りをしていると、あるところは耐震がすべてといい あるところは断熱材が一番大事といい、あるところは自然素材バンザイと言い、あるところは、値段が高いところは悪徳だと言ったりする。

もう、なにが大切なのかがわからなくなり、全部を網羅したくなる。
全部を網羅するということは、全部を網羅しないことと同じことなのだ。

だから、価値観さがしには、抽象的なことのみ考えることが大事なのだ。

これが、みつかるといっきに、設計がはかどってくる。
もちろん価値観さえみつかれば、具体的なことを考えていただく。

このようにして進めていくので、自分の必要なものにはお金を出し、流行に左右されることなく自分流の家を手に入れることができる。
無理に高額なローンを組まずとも、その範囲内で選んでいけばよい。
もちろん標準仕様などという、画一的なシステムもない。

高い設計費用はいただくが、全ての過程をフォローし、素敵なデザインも提案し、適正価格も助言し、正しく施工されているかも監理する。
建築費用をあわせても、有名ハウスメーカーよりも格段に安くできると自負している。

なんだか営業の話に寄り道してしまって恐縮だが、一生かかって手に入れるものなので、無理な資金計画はせず、身の丈にあった家づくりを模索することから、初めてほしい と言いたかったのだ・・・


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by asaasa-archi | 2012-06-24 22:54 | お仕事