久々に建築の話をしてみよう。
建築会社の広告なんかで、地産地消で地元の木を使った木の家です~とか断熱材にはすごく気合いれてます~みたいな文言をみたりするんだけれど、
「それで?」
とか
「だから?」
と必ず思ってしまうのだ。
住み手としては、大事なことは
素材やら材料やらを素晴らしいものにすることが目的ではなく、それによって新たな価値を手に入れたいと思っている ということだ。
その価値を得るためには 地産地消やら断熱材やらのツールが必要なのかもしれないが、そこが目的ではないはずだ。
みな、そこのところを ひどく勘違いしている。
設計士は自分の好みの素材や材料を押し付けることなく、お客様が新に手に入れたい価値を理解し、逆算するかのように素材や材料や工法を選ぶべきなのである。
現在施工中の
「つの字の家」のお客様は、その価値を最初からしっかりと持っていた。
だから、ワタシもそれにあわせて、設計し、インテリアも考慮した。
ハネムーンで旅したノルウェーの民家に憧れていると言い、内装の北欧風を好まれていた。
間取りは中庭を囲むような配置にしたいという確固たる希望があった。
ワタシの質問には丁寧に答えてくれ、詳細なことまで話し合えた。
家作りに対してみごとなまでに真摯な態度だった。
今、サイディングが張られ、内部も着々と進行中だ。
最高の家になる。
まさしく二人三脚の作品なのである。
設計士ながら、完成が楽しみである。
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zzz