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悩みの照明器具の話

ワタシは、設計の原点に帰りたいときに、必ず読み返す本がある。

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初版は昭和の終わり頃に出されているが、ワタシが購入したのは十数年程度前だったような気がする。
宮脇檀はワタシにとっては「住宅設計のカミサマ」である。

この本はとてもわかりやすく書いてあるし、具体的な設計の手法の話であるので、一般の方にも十分読みやすい本である。


それでも最近はちょっと時代ともギャップが生じつつある。

それは、このページだ。

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彼の論旨はこうだ。
使用電気量が少ないとかコストが安いとかいう理由で一斉に蛍光灯を使うようになったのはとても残念なことである。
なぜならば蛍光灯のあかりは作業用の照明でくつろぐ照明ではないからだ。
とかいてある。

ワタシは自分の部屋には一切蛍光灯は使っていない。
なぜならば、彼の論理に納得したからである。
確かにヨーロッパなどに行くと、プライベートルームに蛍光灯のような無粋なものはみたことはなかった。

自分の部屋を仕事部屋として使い出してからも、蛍光灯に変えることはなかった。
なので、9帖程度の部屋に ダウンライト3灯 ブラケット2灯、ペンダント2灯 と電灯が7灯もある。
ダウンライトはライトコントロール付なので、寝室として使うには、最高にムーディーなのだ。

夏は電灯だけでかなりの熱を発していたが、へっちゃらだった。

しかし、時代の波に勝てず、ついに数年前には、ペンダント2灯を、電球から うずまき型蛍光灯 に変えた。

確かに明るくなり、パソコン仕事はやりやすくなった。

ところが、どうだ。
最近じゃぁ、蛍光灯はもうダメで、LEDを使えと皆が口々に言っている。

もちろん蛍光灯でも、LEDでも、電球のような赤い色(電球色)のものもあるので、それらを使えば、電球と同じじゃん!と言われるのだろう。

宮脇檀が生きていたら、なんと言うのかは知らない。

でも、少なくとも、ウッドデッキに本物のレッドシダーを使うのと、そっくりさんの偽木を使うのくらいの差はある。
村上春樹は「効率という魔物に現代が支配された」と語ったが、その言葉をそっくり返したい気分になる。

なんとも、人間というのは、勝手な生き物で、その時々で論旨が180度変わる。

進化は退化であり、その逆も また 正解なのであろう。

悩みはつきないなぁ・・


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zzz
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by asaasa-archi | 2011-06-12 23:17 | お仕事