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女性建築士のブログ 普段どおりの毎日

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じじぃ達の新学期

mysonが言っていたが、「世の中じじぃ達であふれてる!」
都会だって、そうなんだから、静岡の田舎だったら言わずもがな である。

どんどん定年退職で じじぃ が街にあふれてくる。
平均寿命はどんどん延びているので、したがって、定年退職→ご臨終までの時間はすんごく長い。
しかも、仕事はない。
年金生活者である。

今時の60歳といったら、老人ではない。
若年性老人とでも、名づけたいくらいである。
まだまだ10年は働けるような気力や体力(耐力)は十分持ち合わせているからだ。
ちょっとした持病などがあっても、医者に通い、その薬を飲み続けることによって、死に至ることはまずない。
まさに「病人死なず」なのだ。

この季節、公務員を定年退職した若年性老人が大量に排出される。
そして、街には、プーラプラの彼らがさまよっている。

仕事一筋に一生懸命働いてきたせいか、毎日が日曜日の生活になると、時間をもてあまして困るのだ。
とりあえずは、庭仕事などをやり始める。
田んぼや畑があれば、せっせと農作業でもできるのだが、そんなに広い庭はない。
でも、日中は家にいることは絶対に避けたい。
なぜならば、長年連れ添った妻に、粗大ゴミ扱いされることは、沽券にかかわる由々しきことなのだ。

隣のおじさんはもう何年も、プーラプラの年金生活をしている。
だから、庭はおそろしく綺麗である。
ゴミひとつ落ちていない。
そんなに暇なら、ウチの庭もやってくれヤーと思うのだが、それは絶対にない。

で、そのおじさんの趣味は木工だ。
どこかで、ケヤキの板っ切れを探してきては、イルカやら、鯨やらの、ペンダントトップを何百と作っている。
そんなに作って おじさん!どーするの?と大きなお世話を焼いてみたくなる。

そのケヤキを削るグラインダーの音が、バカうるさいのだ。
だって、おじさんの木工するところは、ワタシの仕事部屋のまん前だからだ。

「うるさーい!」

と何度 怒鳴り込もうかと思ったかしれないが、近所と喧嘩だけはしたくないので、ガマンにガマンを重ねてきた。
が、とうとう、頭にきた!
おじさんの家にスピーカーを向けて、サンバをボリュームマックスでかけてやった!

グラインダーのブゥゥゥーンとサンバの音楽が大音量となって近所に響き渡った。
多分、すごいことになったと思う。
ところが、ワタシの部屋では、なんとこれらが相殺されて、グラインダーの音が聞こえなくなった。
ワタシの心はチョッピリすっきりした。

これで、あの鈍感な じじぃ も わかるだろーよー

いくら時間をもてあましたからって、人に迷惑をかけるのは、やめてくれー

ここは工場地帯じゃぁないんだからね。

という訳で、定年退職したら、まずは、オリエンテーションみたいのを、公民館でやってあげてだね。
これからの長ーい暇な時間の使い方を、教えてあげたらどーでしょーかねー
それか、年金生活者が増えれば増えるほど、景気は悪くなるのだから、こういう「百害あって一利なし」的若年性老人の仕事場を増やしてほしいと思うのだ。

仕事があって初めて余暇の楽しさが味わえるのであって、年がら年中余暇なんて、これはもう余暇じゃぁない。
社会に必要とされて初めて生きがいも味わえる。

死ぬまで働くなんてことは、「誰にでもできることではない、最高の贅沢」だと思う。
死ぬまで社会の役にたっているということだからだ。


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zzz
by asaasa-archi | 2011-04-19 15:45 | 生活