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女性建築士のブログ 普段どおりの毎日

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知恵袋の光と影3

「偽計業務妨害」って何だ と思う人はたくさんいると思う。

例えば殺人とか窃盗とかはわかるし、婦女暴行というのもわかりやすい罪名だ。
ワタシは法律のことは全くの素人であるが、今回のカンニング事件で、この罪でなぜ逮捕されるのかと皆思っただろう。

売春という行為がものすごく昔からあるのと同じように、カンニングというのは、試験があれば存在するちょっとした罪である。
誰だって、やったことはないが、そういう話はきいたことがあるであろう。
時効だから言うが、大学時代、英語の試験なんかみんなわからない程度に結構やっていた。

もちろんカンニングは悪いことであるが、19歳の真面目な少年が逮捕されるような罪なのかと誰しも違和感を抱くと思う。
もしかしたら、国家が逮捕したいと思ったら、誰でも意味不明の罪状で逮捕できる国になっているのか と不安になった。

京都大学は「断じて受験体制に不備はない」と明言していたが、不備だらけではなかったのか?
左手で携帯電話を打ち込んでいても気づかないほど、監督は居眠りでもしていたのでは、ないのか?

大学には「大学自治」という崇高な志がある。
国家権力を介入させないという、高く掲げた意思である。
京都大学などは大学の中でも左派に属しているはずなのに、なぜこの意思が反映させられなかったのか と思う。

大学内で共通の受験者を探すとか、知恵袋の答と酷使した回答者を探し出し、大学内で処理することも十分可能であったはずだ。
誰にも知れずに、呼び出して、諭すこともできたはずだ。
こういう面倒さを回避し、国家権力に解決をゆだねたことは怠慢ではないのかと思う。

京都大学に非が全くなかったとは言えない。
優秀な若者を1回の過ちで、前途ある人生を奪うことが、正論なのか。

マスコミに左右されない判断を持つことが、この国の国民はできなくなってはいないだろうか・・・
by asaasa-archi | 2011-03-05 00:04 | 思うこと