女性建築士のブログ 普段どおりの毎日

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映画 ゲゲゲの女房 を観た。

率直な感想を言うと、マニアックに作りすぎていた感がある。

こういう素材は、もっと世俗的というか、ホームドラマ風につくるほうが、いいと思う。

宮藤くんと吹石さんの演技はソリャー上手かった。
あの貧乏具合がとっても懐かしく、日本人がたどってきた歴史をダブって、たまらなくいとおしい気持ちになる。

ワタシが子供の頃は、おやつに母はお米であられを作ってくれた。
ご飯は炊飯器で炊くと、その後 「おひつ」と言われた木製の入れ物にいれた。

あるとき、古い借家には、野良猫が住み着き、母が捕まえた。
母は今からこの猫を安倍川に捨てにいくからと言った。
生け捕りにした猫の入った袋を持たされたワタシは、母がこぐ自転車の後ろに乗った。
猫がバタバタと袋のなかで暴れ、怖くて仕方なかった。

こういう昭和の世界は確かにみごとに描かれていた。

ディティールは上手だった。

しかし、構成がちょっとゲージュツを意識しすぎて、リアルな貧乏と妖怪に焦点を当てすぎて、観ているほうが消化不良になった。
なぜかというと、TVドラマの印象が残っていて、観客が期待していたのはもう少し単純な昭和の貧乏と夫婦愛だからだ。

あと、貧乏から抜け出し、世に出て行く様も描いて欲しかった。

先人のサクセスストーリーは、今の世の希望でもあるからだ。
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by asaasa-archi | 2011-02-28 00:28 | 映画・TV