女性建築士のブログ 普段どおりの毎日

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ジーンワルツを観た。

今日、昼に少し時間が空いたので、藤枝Biviに行った。
シネコンは、映画上映の回転が早くて、観たいと思ったらすぐ行かないと、いつのまにか終わっているか、夜遅い上映時間しかなくなっているのだ。

原作は読んでいないので、純粋に映画の感想を書くことにしよう。

ストーリーが「生まれることの賛美」に執ししているので、代理母に対する考察が希薄だった。
産婦人科医である主人公がガンで子宮を摘出する苦悩から、自分の母に代理母を頼むに至るまでの心の経緯がまるで描かれていないので、観るほうもよくわからないままにストーリーだけが展開してしまっていた。

医師の苦悩の描き方も表面をさらっているような感じで、深くつきつめるまでには至っていなかった。日本では認められていない代理母を描くのであれば、なんらかの問題提起をしてからでないと、観るほうの共感も得られにくい。
確かに「生まれること」はそれだけで美しく尊いものだが、そこから急に代理母容認とまでは一気にいかないからだ。

母から生まれた主人公の子供だが、最後まで誰が父かはあきらかになっていないのが、消化不良を起こす。
代理母を描くのであれば、その父親の存在も大きいと思うのだから、その父親の苦悩もいっしょに描いて欲しかった。

でも、マリアクリニックに来た4人の妊婦はよく描かれていた。
それぞれに違う境遇で、それぞれに悩みを抱えながら妊娠出産をする場面は圧巻であった。
ヒューマンドキュメントのような感じの焦点の当て方だった。

南果歩と大杉漣はさすが上手で、高齢出産のようすがありありとわかった。
菅野美穂もいい。

フツウに出産したものにはわからない現代の苦悩をテーマにしているので、ある種の社会への問題提起にはなったであろう。



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by asaasa-archi | 2011-02-10 17:15 | 映画・TV