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シクラメン花言葉 プチ物語

クリスマスが近づくと、街角でこれを見ない日はないくらい、12月にはポピュラーなお花・・・

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それはシクラメン

で、花言葉を調べてみたら、これが、案外ねっとりした感じで、驚いた・・

はにかみ 嫉妬 内気・・」


「シクラメン花言葉 プチ物語」

ジングルベルの音色が響く街角の交差点を曲がると、彼と行き付けのレストランがあった。
商店街の店先には、真っ赤なシクラメンが所狭しと飾ってある
今年もここでクリスマスディナーを彼とすると思っていた。
つい1ヶ月前までは・・・
「別れようか・・」彼はするどいまなざしできっぱりと言った。
ワタシの顔をはっきりと見ながら・・・
なぜ、ワタシの顔を凝視しながら、別れの言葉を言えるのかと怒りで心がいっぱいになった。

内気なワタシが自分から告白したのは2年前のクリスマス近い冬の夜だった。
彼の煮え切らない態度にしびれを切らしてのことであったが、はにかみながらたどたどしい告白だったが、その瞬間には、もうこれでいい、言えただけでも満足だとなぜか、清清しい気分になった。
「お~いいよ。」ワタシの一世一代の告白に、彼はいとも簡単にイエスと言った。

それから2年、彼との楽しい日々が続いた。
恋愛とは残酷なもので、どちらかが愛し続けていても、どちらかの愛が冷めたらそれで終わる。
それでも20代の別れはさほどの傷は残さないが、30代になった自分には、かなりの痛手ではあった。
泣きすがり、彼を追うことができない分別を憎みつつ、ワタシはクリスマスイヴの今日、その街角の交差点を曲がった。

そのレストランに彼の姿は当然なかった。
ありきたりのテレビドラマでは、こういう場面では、必ず彼は新しい彼女とそのレストランにいることになっているが、現実はそういうことにはならないのだ。
落胆と安堵を同時に味わい、ワタシはそのレストランの前を通り過ぎた。

別れを承諾したはずなのに、そして彼に新しい彼女がいるかどうかもわからないのに、ぐるぐると渦をまいて嫉妬というねっとりした感覚が身体中をかけめぐっていた。


HP作品紹介に「ひさかたのいえ」UPしましたので、ご覧ください。
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by asaasa-archi | 2010-11-28 22:55 | 生活