女性建築士のブログ 普段どおりの毎日

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暖簾(のれん)が表すもの・・・

ワタシが最初に「暖簾(のれん)」を買ったのは、小学校のPTAの役員のお疲れ様旅行で行った京都だった。

みんなと離れ、一人で京都の町をぶらぶらして、とある洒落た店に入った。
そこは、暖簾やら、皮製品やらおいてあるデザイナーズショップのような和モダンの店だった。

ワタシはすぐにその上品な暖簾に目がいった。
パリっとした生成りの麻でなすびの絵が手書きで描かれていた。

ワタシの家はキッチンは扉で仕切られた独立キッチンだったが、夏はその扉を開け放して、なにかちょっとしたものを掛けておきたいという気持ちがあった。
その「なすび」の暖簾がぴったりだと直感した。

1万円ほどしたが、すぐに購入した。

その後ソウルに何度か旅行した際にも、麻の暖簾を買った。
韓国の暖簾は、デザインが斬新で、同系色のグラデーションのものが多かった。
色彩も日本にはないような、明るいもの(特にピンク系)が目をひいた。

もうすぐ完成する「終の棲家」の住人は、以前にお店を営まれた方なので、家のつくりもちょっぴりお店風な玄関になっている。
1間の引き違いの玄関戸は透明ガラスになっている。
もうお店をやることはないのだが、郷愁の思いからそうなった。

で、暖簾が必要だと思っていた。

近隣のカーテン屋さんなどを見て回ったが、これというものがなかったので、ネットで探した。

あるある、いいものが・・・

生成りの麻で手書きで「しだれ桜」が描かれているものを購入した。

本日届いたその暖簾を広げたら、鮮やかなしだれ桜が勢いよく描かれ、凛とした気品が漂っていた。
パリっとした高級な麻の素材は古くから伝わる東洋の芸術を引き継ぎ、桜の1枚1枚の花びらには、日本人が誇る世界観を表していた。

みごとだ。

これを玄関に仰ぐ「終の棲家」は人生最期を飾る彼女の生き方そのものになるであろう。

完成が楽しみになってきた。

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見学会を開催します。12月18・19日です。
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by asaasa-archi | 2010-11-20 23:53 | お仕事