女性建築士のブログ 普段どおりの毎日

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コンセントの不条理

先日、仕事上のおつきあいみたいなもんで、「水の宅配便」を我が家に入れることになった。

どこに置く?という事になる。
新築して13年も経つと、家具や電化製品の置き場所は固定化されている。
当然のごとく、設計する際に、予想される家具の置き場所を考慮するので、それを移動するといったことはほとんどない。

それでも、観葉植物やら、電気スタンドなどはちょこまかと増えている。

だから、今さら結構な大きさの「水スタンド」をどこに置こうと考えると、頭が痛くなった。
しかも、電気で水を冷やしたり温めたりするもんなので、コンセントが近くにあることが、必須条件となった。

いくら考えてもLDKにその場所はなかった・・・
「あのさ~水を置く場所がないんだけどね~」
「そうですか~困りましたね~」

「そ・そういえば、ワタシの部屋の奥にあったワタシ用の冷蔵庫が壊れ電源を抜いたままなんだけど・・」
「お~そこでいいじゃないですか~ボク、その冷蔵庫、外にだしてあげますよ!ちょっと冷蔵庫のサイズ見てください。」

「冷蔵庫の跡地ならば、必ず電源はあるしね~でも、階段下を利用した空間だから、高さが心配だね。」
彼は、すぐに、高さを測った。
「お~高さが足りなくて、お~入りません・・・」
「ざ・残念じゃ~」

「ちょっと待って!ここならどう?」
ちょっとしたカラーボックスが置いてあった場所が近くにあった。
「これをね~冷蔵庫跡地に移動すれば、多分いいかも!ここなら、高さも十分だし・・・」

「で・でも電源は?」
「お~そうであった。でもさ~もう延長コードでさ~やっちゃうからいい!」
「そうですか~なんだか無理やりで悪いですね~」
「いいって事よ!築13年も経てば、延長コードも許す!」

そして、私たちは冷蔵庫を外に出し、そのカラーボックスを跡地に移動した。

「あ・あった~」

「あ・ありましたね!」

なんとカラーボックスの跡地から、なぜだかコンセントが出没した。
自邸に関してはただ、やみくもにコンセントを配置したのだったが、まさか、こ・こんな場所にあるとは・・・

感激ひとしおであった。

13年間も使われずに、忘れられたコンセントだったが、やっと日の目を見るときがきた。
しかも「水スタンド」を置くドンピシャの大きさの空間だった。

このように、13年も経つと、以外な場所に以外なものを置くことになるかもしれないのだ。
13年前では、自宅に水の宅配便など予想もつかなかったことだ。
生活というものは、このようなものだ。

えらそーに、ここにはコンセントでここにはエアコンコンセントが必要で・・などと、日常的にお客様に説明するなど、まったくもって、恥ずかしいことだと実感した瞬間だった。
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by asaasa-archi | 2010-09-30 20:49 | お仕事