女性建築士のブログ 普段どおりの毎日

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吹抜

ワタシは吹抜が好きだ。

もちろん暖房時には、はっきり言って不利なこともあるし、耐震的考察からみる水平構面の不利もあるし、第一、敷地いっぱいに建つ狭小住宅では、面積的にもったいない。

でも好きだ

なぜかというと、都市部など隣家が密集している所ではフツウの窓から見えない空が見えたりする。
だから当然透明ガラスにする。

春の空はスカイブルー
夏の空はターコイズブル
台風の前にはネイビーブルー
と同じブルーでも、めくりめく変わる空の色を見ることができる。

夕暮れも同じ
春はバーミリオン
夏はカーマイン
秋は茜色
色にはたくさんの種類があることを発見する。

温度だって、色からわかることもある。

自邸は玄関のみが吹抜になっているのだが、最近立て続けにリビングに吹抜のある家を設計している。

もちろんお客様の要望なのだが、ワタシは「リビングを吹抜にしてください。」と言われると、ちょっぴり眉間に皺をよせて、ん~暖房がききませんよ!とか、耐震的にとか、難色顔をする。

それでも、お客様が「でも、いいですよ。吹抜にしたいので・・・」
と言うのを聞くやいなや、思わずほくそえむ・・・

お~じゃぁ、吹抜けちゃいましょーかー思い切ってね!

誰でも、空の色さえわからない家はつまらない と感覚的に感じている。

天井の高さは低ければ上品だし落ち着くが、高ければ開放感に満ちている。
部屋の種類によって分けるべきであると思っている。
一概に高いばっかりがイイというわけではない。

「ひさかたのいえ」の吹抜は圧巻だし、「下小田の家(仮)」には吹抜+キャットウォークができる。

もちろん暖房時のことも無視しているわけではない。
「ひさかたのいえ」はアンティークストーブを設置する。
「下小田の家(仮)」は熟慮中である。

空の色が季節ごと、時間ごとと様々に変化するさまを日常の一部と感じながら子供が育つ事は、何にも変えがたい、このうえない幸福と言えよう。
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by asaasa-archi | 2010-09-16 22:42 | お仕事