女性建築士のブログ 普段どおりの毎日

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ヴァンジ庭園美術館

ずっと行きたかったので、やっと念願かなって今日車を飛ばして行って来た!
皆様には長泉町の「クレマチスの丘」と言ったほうが、わかるかも知れない・・・
でも、主賓はイタリア フィレンツェの彫刻家ジュリアーノ・ヴァンジで、クレマチスではないのだ・・・

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「層になった木を眺める人物」(上部写真)
ヴァンジの最高傑作ともいえるこの作品は赤御影石でできている。
雄大にて、繊細でまさに富士の麓に鎮座するがごとくたたずんでいる。



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「水を着る女」(上部写真)
優美で優雅。水の美しさやはかなさ、強さを女性とオーバーラップさせ彼のギリシャ古典主義への傾倒を思わせる。


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「竹林のなかの男」(上部写真)
彼は人間のなかの悲壮、歓喜、希望、絶望とあらゆる感情を作品に完璧に移譲するがごとく表している。


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「黒い服の女」(上部写真)
初期のヘンリムーアの作品を彷彿させるような、ボリューム感(厚み)だ。圧倒される。


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「天の階段」(上部写真)
彼の作品は具象と抽象を行きかい、それに宗教観も入り込んだなんともいえない複雑なひだのようなものを感じる。これも彼の代表作のひとつであろう。階段を下りるとレリーフと彫刻が左右にあり人間の悲しみと喜びを表現している。


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「立っている裸の男」(上部写真)
すごい存在感だ。表情にひきつけられる。


芸術を上手に語ることは難しいが、ワタシが感じた率直な感想は、その作品の厚みだ。どれもボリュームがあり当然であるが、360°どこから見ても表したい人間の感情が伝わる。心臓を素手でつかまれるような逼迫した感動がある。
オープンエアー美術館であることもさらにその良さを引き出している。
彫刻の森美術館のような、ロダンあり、ジャコメッティーありムーアありという忙しさはなく、じっくりと彼自身と対峙できる良さもある。

美術館や美術展に行く前に少し下調べをしていくと、作品を見る尺度がかわり、深く見据えることもできる。
もちろん何もなしで見ておもいっきり感動するというのもアリなのだが・・・
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by asaasa-archi | 2010-06-05 21:35 | 旅行