女性建築士のブログ 普段どおりの毎日

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フジコヘミングを聴いた。

静岡市民文化会館は満席だった。
会場はすごい熱気であふれていた。

最初は北東ドイツオーケストラシューベルトの交響曲7番だった。
クラリネットのソロから始まったが、こじんまりとした弦中心のオケで洗練された美しい音色が印象的な感じだった。

そして、フジコが登場した。
80歳に近い年齢であり、片耳の聴力はなく、一方もままならないと聞く。
それをふまえると、すごくエネルギッシュだと言わざるを得ないだろう。

皆だれでもが知っているショパンの「別れの曲」と*バガニーニ(リスト)エチュード3番「ラ・カンパネラ」のピアノソロだった。

フジコはリストが好きだとみえて、演奏にはリストが多い。
皆が承知のとおりリストの曲は難易度が高い。難しい技法だからだ。

CDで何回も聴いていたが、今回は少しアレンジして独創的な弾き方だ。
「ラ・カンパネラ」とは鐘を意味するが、鐘の音がまるで大きな声で鳴いているように聞こえた。
力強い。
心をわしづかみにされるような強い主張を感じる。
彼女の悲運な青春時代を連想された。


恵まれないヨーロッパ時代から失意で帰国した彼女が弾いていたという聖路伽病院の礼拝堂を訪れたことがあったが、小さな礼拝堂の小さなピアノだった。

休憩のあとオケと共演した曲目はベートーベンのピアノコンチェルト5番 
フジコのピアノを盛り上げつつも、オケのもつ奥深い実力を披露した。

最期はピアノソロで*バガニーニ(リスト)エチュード6番フジコが弾くと、感情は奮い立つような高揚がある。
なぜだろう・・・

高齢なので、もう生演奏で聴ける機会は残り少ないであろう。

ホント、聴いてよかった。

*(バガニーニはバイオリニストでもあるのでこの原曲はバイオリン用でこれをピアニストでもあるリストがピアノ用に書き換えたのでカッコ付であらわした)
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by asaasa-archi | 2010-05-30 10:04 | 映画・TV