女性建築士のブログ 普段どおりの毎日

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インビクタス 負けざる者たち を観た。

モーガンフリーマンの演技は相変わらず素晴らしい。

メッセージ性が強い映画ではないかと思い、ちょっと観ようか迷っていたので、封切から大分すぎてしまっていた。
クリントイーストウッドのつくる映画は、作り方はよく言えば伝統的であり、悪く言えば古臭い。
が、強いメッセージをしっかりと全面に打ち出している。
だからちょっと難しいところもある。
あまりにもメッセージ性が強いと、観るものが引いてしまうから、その案配が微妙なのである。

だれでも世界中がネルソンマンデラの偉業は知っている。
素晴らしい人物なのである。
だから、イーストウッドが彼をどう描くのかと思っていた。

ラグビーに焦点をしぼったところはすごく良かった。
アパルトヘイトを題材にすること自体難易度が高くなってしまうが、今回はストーリーがわかりやすく、マッドディモンも若く正統派青年を演じることができている。


静かな感動が湧き上がった。

人種差別が間違いであることは言うまでもないのだが、人間のなかにある歴史や思想やナショナリズムといった一言ではわりきれないなにかが、渦巻いている。
それを簡単に解決するすべなどないのだが、ネルソンマンデラがスポーツを通して、黒人と白人の意識のなかに共通点を見出し、その糸口を引き出した。

偉業が大きすぎて映画を観終わってにわかには感動が湧き上がってこなかったのだが、徐々に、静かに火山の噴火のような感動が押し寄せてきた。

単純でわかりやすく中身のない映画が蔓延しそれに慣れてしまっている私たちには、少し難しい映画になってしまったのかもしれないと思った。

映画というのは娯楽という位置づけもあるのだが、世界にむけたメッセージでもあるということを、もはや忘れてしまっていたのかもしれない。
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by asaasa-archi | 2010-02-21 20:13 | 映画・TV