女性建築士のブログ 普段どおりの毎日

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アメリカの家

少し前にアメリカ人のご主人と日本人の奥様の家を設計させていただいた。
高校をでてすぐに単身アメリカに渡って大学を卒業し、以後10年もアメリカで仕事をなさっていた奥様が異国でアメリカ人のご主人と出会い、ご結婚されていた。

ので、打ち合わせは「スカイプ」と「電子メール」でやり取りした。
契約書も 「Air mail」 でやりとりした。
電話も時々したが、時差の関係で数回したのみだった。

こういうときには「スカイプ」は本当に便利だ。
着工直後に彼らはアメリカを引き払い、ニホンに来た。

その何日か前に、「松浦さん、なにかお土産を買って行きたいのだけれど、何がいいですか?」と聞かれた。
なんて律儀な方だろう、と思いちょっぴり感激した。
単身アメリカに渡り10年もの間ひとりで苦労なさっただけある。

「お~ありがとうございます。では、アメリカ現地の住宅雑誌を買ってきていただけませんか?」
と答えた。

そして、彼らは高級な有名建築家の作品集が載った雑誌ではなく、ほんとうに普通の市民が家を作るときに買うであろう何百例のプランと外観が掲載された分厚い雑誌をプレゼントしてくれた。

心のこもったプレゼントだった。
さぞ重かったであろうが、自らの荷物として飛行機にのせて持ってきてくれた。

実はそれが、すごく役にたっているのだ。

「cozy home」のお客様も「島田の家(仮)」のお客様も喜んで見てくださった。
アメリカンテイストを盛り込んだ設計を希望されていたからだ。

なんの気取りもない設計集だが、市民の生活に密着している。
北欧やニホンにみられる独特の「うんちく」はない。

歴史に残る文化的住宅建築もむろん必要なのであるが、そうではない市民住宅建築というものも、実は文化として継承していくものなのであると思う。
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by asaasa-archi | 2010-01-18 22:37 | お仕事