女性建築士のブログ 普段どおりの毎日

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めざせ建築家!

何年か前に東京でばったり大学のクラスメイトに出くわした。
彼女は武蔵美建築科を卒業した後、筑波大学の映像系の大学院に進学したことを思い出した。

「久しぶり~」的あいさつの後、名詞交換をして驚いた。
名前の前に「芸術家」と記されていた!
お~自分紹介の名詞に、な・なんと 芸術家と書く人はすご~く珍しい。
相変わらず「ダラっ」とした喋り方だったが、映像的アートとどこかの大学の講師もしていると言っていた。

「へ~一応建築、まだやってんだ~」
「はい、一応・まだ・ネ!」
建築科を卒業してんだから、フツーやってるだろ!まだでも一応でも、と思ったが、微笑んで答えた。

「で・職業は芸術家なんだぁ~」と切り返すと
「ふふふ、これは、そうありたいという理想・・」

ばかばかしくなったので、ここで別れた。

息子の同級生で3人くらい建築科に進学した。
ひとりは芝浦工業大、もうひとりは日大、もうひとりは忘れた。
20人のクラスで3人という数はけっこう多いと思った。

で、もうひとり両親とも税理士という I くん が息子のところに突然やってきてこういったそうだ。
「オレも理系なら、建築やりたかったゼ」
息子と建築はまったく関係ないが、私が建築事務所をやっているのはクラス中周知の事実だったからだ。

ワタシの恩師の「ジャコメッティーが好きな彫刻家の岐部先生」もワタシにこう言ったことがある。
「彫刻やってなかったら、建築やりたかった。」

やりたいなら、やればいいのに、「やりたかった」 という言葉には、なんか違和感を感じるときがある。

つまり、なんとなくカッコイイ感じなんだけど、現実的にはちょっとね~みたいなものなのか、う~んやりたい職業の1番じゃあないけど2番ってトコカナみたいなものなのか・・・
まぁどちらにしても、やってないことに変わりはない。

職業と理想が違うことはあきらかである。

みな、地を這うようにして生き、血の汗を流しながら仕事をしている。

息子の3人のクラスメイトよ!よくぞ建築科を目指してくれた。

がんばれ!

そして、絶対に、名詞の職業欄に理想を書くような大人にはなってほしくないと、オバサンは思っている。
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by asaasa-archi | 2009-09-26 13:04 | my son